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ごあいさつ

     店主からのごあいさつ

 

 

 

『お茶とお菓子まやんち』のサイトにようこそ、おいでくださいました。

わたしは、本当の日々の楽しみ、幸せ、ってなんだろう、と考えることがあります。はやりの服やアクセサリー、かわいい雑貨、海外旅行、車、それから・・・。憧れるものや欲しいものは沢山あるけれど、「もの」という物質に満たされること以外に、日々の生活の中に見出せる喜びってなんだろう、と考えることがあります。

「また食うことか!」って言われそうですが、わたしにとっては美味しいものをいただくことです。美味しいものは一次産業に従事している方々から始まり、運ぶ人、作る人、そして美味しいと感じる人、それに関わるすべての人の愛によって成り立っているのです。愛のこもった美味しいもののところには人が集い、語らい、満たされます。外食産業が現代社会の生活には欠かせない役割を果たしているなかで、それに頼る部分と手作りの温かさをバランスよく生活に取り入れて、より愛に満ちた食生活を送っていきたいものです。

美味しいものを食べたときにコレを作ってみたいと思う気持ち、もっと美味しくするにはどうしたら良いのだろうと思う気持ち、自分が作った美味しいものを誰かに食べさせてあげたいと思う気持ち、そんなささやかではありますが、食に対する自然発生的な欲求を大切にし、それを満たすことができる物質的な幸せに感謝をしながら、【まやんち】はみなさんと一緒に成長していきたいです。

この事業の実現にあたっては、ほんとに多くの方々の助けをいただき、励ましをいただきましたこと、この場をかりて御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。そして、これからもどうぞ宜しくお願いします。

                                        2006年12月

                                        八代まゆみ

空間をプロデュースした建築家
店主の夫からのごあいさつ

 

『まやんち』プランニングにあたって考えたこと


かつて、『家』は日常生活の場であるとともに、冠婚葬祭の場であったり、日本人にとって様々な営みの場でした。

『家』には様々な用事で多くの人がやって来て、世代を超えたコミュニケーションが存在しました。それぞれが知っていることを知らない人に伝え、出来ることを出来ない人にやって見せる・・・。そんな繰り返しの中で、素晴らしい日本文化が構築され継承されたように思います。

妻は東京・練馬の四世代同居の家に生まれました。家族や親戚、それぞれの友達が集まる賑やかな家庭で育ちました。年寄りやオトナたちにいろんな事を教えて貰いながら日々を過ごしていました。

大家族で囲む食卓には、明治のヒ祖母、大正の祖母、昭和の母、三人の女性が作り出す料理が並び、また、暦に沿った様々な行事には季節感のある料理が並び、人をもてなしました。そういう環境で育った彼女は、時代とともに変化していく日本の食卓の近代史を身をもって体験し、彼女の食に対する哲学を生み出したものと思います。

彼女の食に対する執着、さまざまの行事(イベント)を楽しむ性格は、そんな環境が育んだのかもしれません。

『まやんち』は「美味しいものを食べること」をキッカケに、たくさんの人が集まって、それぞれが自分の知っていることや出来ることを人に伝えらる、かつての「日本の家」のような場所を目指し、計画しました。

『まやんち』の内装や家具につきましては、限られた予算で、しかも店舗であることから、全てというわけにはいきませんでしたが、出来る限り『自然素材』『本物』を使うようにしました。経営面から考えると問題かもしれませんが、落ち着く居心地の良い空間になるよう心掛けました。

『まやんち』の美味しいお茶とお菓子を召し上がりながら、心地良い、ゆったりとした時間を過ごしてください。

                                     

   

                                    

一級建築士事務所 やしろ設計室

 

八代国彦(店主の夫)

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